茨城 中志筑の塀

茨城への出張の道すがら、かすみがうら市中志筑(なかしずく)という美しい町に立ち寄りました。 国道6号線の渋滞を避けるために入った裏道で、田畑の広
がる風景が続く中、突然昔ながらの民家が道の両側に立ち並び、さながらタイムスリップをしたかのような気分になって、車を止めたのです。

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農家の多いこの小さな町は小高い丘の上にあり、東西に走る尾根道を中心に、道に沿った細長いエリアに民家が並び、その外側の丘陵地に農地が広がります。 街道に沿った一直線の集落は、日本の農村に典型的なつくりのひとつです。

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道と住宅地は、様々な塀で仕切られています。 大人の視線は通る、胸ほどの高さのそれらは各戸思い思いのデザインで道への表情をつくり、賑わいを与えてい
ます。 塀越しには、庭の様子が垣間見えます。 庭は、道とつながりながら適度に離れた場所で、大きな屋根の母屋や離れの倉庫に囲まれ、何をするにも気持
ちが良さそうです。 この塀を介した道と庭との関係は、公・私の空間を関係づけるお手本のようなデザインだと思いました。

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ここでふと考えたのですが、建物を設計するときに、塀に対してどのようなイメージを持つでしょうか? 閉鎖的で風通しが悪いけど、敷地境界をはっきりさせ
るために建てる、といった必要悪としてのイメージが一般的なように思います。 だから、それは最低限で足りるという発想になり、安っぽいものが町にあふれ
るのでしょう。 そのような塀が増える事で、町並みは知らず知らずのうちに乱され、ますます塀に対するイメージが悪くなっているのではないでしょうか。

逆に、中志筑に限らず京都や金沢などにも、塀が美しいからこそ美しいという町並みがあります。

塀を建てるとき、それをデザインすることで良い町並みが生まれるチャンスになる、ということを考えてみても良いかも知れませんね。

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