花月の会ー目白庭園にて

4月下旬の週末、あいにくの雨の中。

目白駅から約5分、閑静な住宅街の中を歩いて行くと、100メートル近く続く白い築地塀の途中に門があり、くぐるとそこは新緑の海。露に濡れた緑がいっそう鮮やかです。

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平成2年に豊島区が区民のために作った日本式回遊庭園で、石垣の上に張り出すように平屋建の数寄屋造りのお茶室「赤鳥庵」があります。大正時代の童話雑誌「赤い鳥」を主催した鈴木三重吉の隠居風の建物にちなんだ名前なのだそうです。

中には、それぞれ北山杉、赤松の床柱を持つ数寄屋風の8帖と10帖の広間があり、今日は、日頃のお稽古の成果を発表する「花月の会」です。

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花月というのは、セレモニーではなく、裏千家八代の又玄斎と表千家七代如心斎が江戸時代の中期に、修練のために考えだされた、簡単にいうとゲームのようなものです。5人一組で、お札を引いてお茶を頂く人、お茶をたてる人を決めながら、席を立ったり座ったり。。。お手前が当たったときはもちろん冷や汗、次は何が当たるか分からないのでいつもハラハラドキドキ、お互いに気をくばり力を合わせておもてなしをし、美味しくお茶を頂きます。

さまざまな場面が想定されていて、菓子を頂く役が加わったり、薄茶の前に床に飾られた花器に一人づつお花を生けて場を飾ったり、お香を聞いたりするものもあります。

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たった8枚の畳の部屋が、道具と作法によって、様々に場面を変えていき、空間がいきいきとしているのが感じられます。季節をまとった薄い桃色や若草色の着物にかこまれて、まるで緑の中にぽっかり浮かんだ舟の中で遊んでいるような気分です。

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最後は、圧巻の最上級生のお手前、逆勝手の平花月です。よく見るといつもとは右左反対の位置に炉が切られているように座っています。このようなお茶室に招かれても粗相のないように振る舞えるようになるには、まだまだ道は長いと奥の深い世界に感嘆しつつ、日々精進しなければと気を引き締めた一日でした。

都会の喧噪をしばし忘れるような素晴らしい茶室と庭園、豊島区民の皆さんがうらやましいです。お庭は無料で開放されていて、木々も素晴らしく、ぜひ行かれてみては。

目白庭園
http://www.city.toshima.lg.jp/shisetsu/kouen_guide/001160.html

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