この緑に被われたいかだ、「つりしのぶ」といいます。古くから親しまれた夏の風物詩で、江戸風鈴の音と相まって、軒先に涼しい風を運んでくれます。
生えているのはしのぶというシダ科の着生植物ですが、コケを針金で縛って形作った土台にそれを植えて、つりしのぶはつくられています。 しっかり根付かせてあるので、何年にも渡って楽しめるそうです。
最近ではあまり見なくなったものですが、自宅に飾れば涼しげで良いだろうなと思っていたところ、あるお祭りで手に入ると聞き、行ってきました。 浅草の浅草寺の裏にある浅間神社の参道での「お富士さん」という夏祭りに植木屋さんの屋台が立って、つりしのぶも売っているというのです。
地元の信仰が厚そうな小さな神社を中心に、周辺の路上にたこ焼きや金魚すくいなど様々な屋台が並んでいましたが、メインのエリアに入ると両側にはどこまでも続く苗や植木の列が現れ、独特の熱気に溢れていました。
可愛い花をつけた苗木たちに心惹かれながらそぞろ歩きをするうちに、ありました!小さな屋台に所狭しと下げられて、つりしのぶが浮いています。 形も値段も様々でしたが、たっぷりの緑に被われたいかだ形を選びました。店のおじさんはこだわりの職人さんで、作り方・育て方など色々教えてくださいました。
夏の風情を求めて少し足をのばしてみると、素敵な出会いがあるものですね。
風流ですねー。
僕のベランダ緑には干ばつが訪れています笑
浅草の植木屋さん、いとうせいこうも「自己流園芸ペランダ派」で勧めてました
可愛いでしょ。
水をやるときに桶に張った水にどぼんとつけるとブクブクブクって言ってそれまたかわいいです。