事務所の近所の住宅街の一角、生産緑地が集まって、ぽっかりと広い空があらわれ一面に緑の広がるエリアがあります。 そこを散歩していたところ、こんなものを発見しました。
かわいいでしょ?
いきなり北海道の牧場に来たような気分になりました。 緑に囲まれて建っている様子は、日常からファンタジーの世界へと一気にトリップさせてくれます。 住宅街の真ん中にとんがり屋根はなんとも場違いなのですが、ファンタジーなデザインの「甘さ」とブロック壁・トタン屋根といったハードな建築材料の「辛さ」の「甘辛ミックス」が成功して、かわいい名建築になっています
この建物、農機具置き場らしいのですが、よく見ると扉には野菜のキャラクターの絵が描かれていたり、屋根の一部を透明にして天窓にしたりと手がかかっていて脱帽です。 単なる小屋とは思えないほどに、使う人の思いがこめられています。
その向こうには、建て売り住宅が均質に並ぶのが見えて、日常の世界に引き戻されます。どこに行っても同じような町並みが増える中、個性的なかわいい名建築は、貴重な存在ですね。