香港ー水上集落編

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香港というと、高層ビルと派手な看板、という喧噪のイメージが強いでしょうが、かつては小さな港や漁村の集合体でした。近年急ピッチに進む郊外開発によってそれらが次々に姿を消す中、ランタオ島の西端にあるここ大澳(タイオー)には、面影をしのばせる集落が残っています。このような息を飲むような姿です。水底に刺した、林立する木の杭の上に、屋根と床をかけ最小限の壁だけをつくった家が乗っています。 それら無数の水上家屋が湾を取り囲んでいるのです。

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水上家屋のつくりはまさにバラックですが、スラムではなく、むしろ東南アジアの原風景といったところです。 仮設的で風通しの良い建物には、清々しい気持良さがあふれています。これらは、漁師さんたちの家のようです。ボートで乗り付け、そのまま上がります。 獲ってきた海産物も引き上げます。 そのためか、どの家にも水に面して広いバルコニーがあります。

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バルコニーは、住人の憩いの場でもあります。椅子やテーブルを並べてくつろいだり、植物を育てたり、キッチンを備えて料理をしたりと、みなさん思い思いに楽しんでいます。南国ならではの開放的な空間が、生活の中心になっていて、とても気持ち良さそうです。

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風通しの良いバルコニーには、洗濯物と一緒に魚も干されていたりします。

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水上家屋群はそれぞれデッキ通路で結ばれ、陸地と連絡しています。デッキ通路も建物と同様仮設的な作りで、歩くとギシギシ鳴りますが、よく見ると手摺に沿って水道管の束が! 頭上には電線が張り巡らされています。 電気・水道といった近代的なインフラはちゃんと各戸に届けられているのですね。ちなみに下水は海に垂れ流しているようでした。

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集落の地図です。島と島の隙間が奥まった湾になっていて、それを取り囲んで、水上家屋が並んでいる様子が分かります。

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陸地には商店街があります。こちらにはブロックやコンクリートのしっかりした建物が並びます。細い通りに沿って密集して住んでいます。

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商店街では、海産物がよく売られています。10年ほど前に訪れたときは地元の人しかいない秘境でしたが、最近は観光客であふれるようになり、彼ら目当ての商店が増えて、賑わっていました。

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通りに面したお店です。売り場が表にあり、その奥に住居があるかたちは、ひと昔前の日本でもよく見かけましたね。

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驚かされるのは、商売をしていない家で、居間がそのまま通りに面して開け放たれているのです。建物のつくりは商店とまったく同じですが、ソファ・テレビ・神棚が並び、住人がくつろいでいます。

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家を覗かれる、なんてことは気にしないのでしょうか?!この家では、ダイニングと通りが大きな窓でつながっていて、住人と目と鼻の先の距離で、通行人が通り過ぎていきます。観光客が多くなった今も、その生活スタイルは変わっていません。

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この集落では、開放的で人と人との距離が近い生活をみなさん快適に送っているのですね。蒸し暑い気候に適応したバラックのつくりと、開放的な生活習慣が見事にマッチしているのです。ちょっと羨ましいですね。

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夢の世界のような集落を、時間を忘れてさまよい歩いているうちに、すっかり喉が渇いたので、最後は屋台で休憩。大きなキンモクセイゼリーです。 キンモクセイの花が浮いていて爽やかな香りがします。 さっぱりして美味しかったですよ。

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