建築文化週間2010

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日本建築学会主催「建築文化週間2010」の講演会に行きました。

テーマは「シュリンキング/コンパクトシティ/低成長時代の建築」。なんとも難しそうな響きですが、これから人口が減る時代に入って、どのようにまちづくりをすれば幸せになれるか、というホットな話題です。

多くの地方都市で、中心市街地がすたれていわゆる「シャッター街」になる一方で、郊外の住宅地やショッピングセンターが増えて都市の領域は拡大しています。 それなのに人口は減り、まちはどんどんと密度が薄まり寂しくなります。 現在高齢者は全体の人口の2割ぐらいなのが、2052年には4割に達するという予測があります。 広がり過ぎたまちにあふれた高齢者にとって、日常の買い物にも病院に通うのにも大変な労力が要るという時代が来ています。

そんな中、中心市街地の魅力を見直して活気を取り戻そうとしたり、公共交通機関を整備してまちを移動しやすくする活動が徐々に増えてきています。 今回の講演会のパネリストの方々はそんな動きをリードしている方々で、刺激的なお話が聞けました。

中でも、富山市長の森雅志さんのお話は貴重でした。

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富山市には、ライトレールという路面電車があります。 路面電車が全国で廃止されていく一方、富山市では元々JRが使っていた線路を利用して路面電車を新規で導入しました。 JR時代よりも本数を増やしたり、料金を割引したり、キャンペーンを行ったりしたことが功を奏し、多くの方々に利用されているようです。

富山は80%の人が自動車で動く社会ですが、やはり子供と高齢者という交通弱者にとっては、路面電車が便利です。 開通してからは、特に用事も無いのに毎日乗るという高齢者の方もいるようで、町に出ることの楽しみもつくっているのだなと感心しました。沿線に住民を誘致して、沿線を活性化する目標もあるようです。

さらに、市内の劇場でアルコール類を出すことは、車中心の社会で警察が認めてこなかったのですが、ライトレールで来場した人には出しても良いことになったのですって。 粋ですね。

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駅もかっこいいです。

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実は昨年富山を訪れたときに、ぼくたちもライトレールを使ったので、市長さんの話を実感を持って聞けました。 富山駅と岩瀬町という歴史的な町並みを結んでいて、観光にも便利でしたよ。

いまあるものを上手く活用して町の活気を取り戻すこのような試みが増えて、小さな町が元気になれば良いなと思いながら、ぼくの故郷の松阪でも何かできないか考えさせられるお話でした。

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