八破風の家

 

医院に併設する院長宅及び事務室の新築設計。

茨城県の郊外住宅地の中、ひときわ広い敷地は周囲のどちらからも人の目にさらされる状況です。 ここでの新築に際して、医院のための顔となること、住宅だ けでなく医院の応接・事務室としての機能も併存すること、そして代々受け継がれた重厚でクラシカルな家具に囲まれた生活を送ることが望まれました。

そこで住宅でありながら公共的な性格も強いこの建物のデザインを、屋根をキーワードとしてまとめました。 建物すべての面が顔としての性格を持ちながら、 各々の面が異なる性格、例えば表通りに対しては医院の顔として、また南の住宅地に対しては住宅として、さらに医院に対しては迎賓館としての顔を持つよう、 大小様々な三角屋根が繰り返すかたちを提案しました。

外形を反映した内部では、どの部屋も異なる屋根形を持った独立して落ち着いた場所となり、重厚な家具を包み込みます。 木製の窓は、それらの家具と相まっ て部屋に拠り所となる中心をつくります。 また、繰り返す屋根のかたちによって部屋どうしの連続性も感じられ、ひとつ屋根の一体感があります。

内外にわたって、異なる個性を持った場所がいくつもあり、それらを連続して体験することでひとつの家として感じられる「いくつもの家、かつ、ひとつの家」とでも呼べるものになりました。(竣工写真撮影:平賀 茂 ※1,6,9枚目を除く)

  • 用途 : 医院付属住宅
  • 所在 : 茨城県
  • 延床面積 : 272.25m2
  • 設計期間 : 2007.11~2008.10
  • 工事期間 : 2008.11~2009.05
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