群馬県農業技術センター

群馬県農業技術センター設計競技の応募案。

農業技術センターの建て替えにあたって、研究施設に止まらず、農業の抱える問題とそれに対する改善・開発の努力を広く市民の知るところとし、問題意識が共有されるような施設が求められました。

それは、来訪者が農業を体感しその原点に触れる機会を通してこそ実現されると考え、「貸し農園パーク」「ファーマーズ・コート」と「産直カフェ」を中心として地域に開かれた施設を提案しました。

「貸し農園パーク」は趣味で畑仕事をしたい人のために農園の区画を貸すものです。「ファーマーズ・コート」では、地元の農家が集まり産直の新鮮な農作物を提供する朝市などのイベントが行われます。「産直カフェ」では産直の農作物を使ったメニューやここで開発された加工食品などが提供されるでしょう。これらが集まる場が研究現場と一体になることで、来訪者は農業に関する最新の研究成果と問題意識を実感を持って受け取ることができます。さらに、専門の研究員と身近に接し指導を受けたり相談をしたりすることで、問題意識を深めることができます。

そのために施設建物は、ファーマーズ・コートを中心に貸し農園パークや産直カフェ・展示ホール・研究員室・実験室などが集まり、一体的に連続する空間を持ちます。床は三和土(タタキ)仕上げで農作業・イベントなどハードな使用に耐えると同時に、農業の原点である土とのつながりを表現します。それらを覆う連続的な大屋根は、地場産の木材を使った木造の架構をあらわし、地域とのつながりを表現します。それが覆う軒下の半屋外空間がファーマーズ・コートを囲み、また建物の外周をめぐり、来訪者や研究員にとって休憩からイベントまで様々なアクティビティのための空間を提供します。

  • 用途 : 研究所
  • 所在 : 群馬県伊勢崎市
  • 延床面積 : 2200m2
  • 設計期間 : 2009.08
  • 工事期間 : –
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