東京郊外の街にうかぶマンションの9階の部屋のリノベーションが完成しました。
RC造という特殊な構造を生かし、デッキプレートによる天井床スラブを所どころ露出しています。大きなコンクリートの大梁は覆って天井高の差を強調しています。
ラフな雰囲気のワンルームの中、天井高の低く落ち着いた場所と、高く開放的な場所が同時に存在し、時々で選んで楽しめる空間を作りました。
キッチンに立つと全体が見渡せ、窓からは遠くの山々が美しく目に飛び込んできます。
キッチンカウンター囲うコの字のつい立てが手元を隠しつつ洗剤などをおく収納になっています。
リビングダイニングから玄関を見通したところ。
お施主さんご夫妻が塗装した青い壁の書斎コーナーと焼きムラが美しいレンガタイルのキッチンカウンターのボックスがアート作品のように置かれています。
入り口に隣接した和室、小上がりにして床下収納をつくりました。引き違い扉とする事で、靴の脱ぎ履きの際にはちょっとした腰掛けとしてもつかえます。
夕暮れの街に灯がともるように書斎のスチール窓から光がもれ、リビングに暖かい光がこもります。
さてどのような暮らしを作り上げていってくださるのかとても楽しみかつ応援しています。