井の頭公園の端に建つ社宅のリノベーション。RC壁式構造の建物のためマンションでは珍しく、個室の間仕切り壁にもRCの壁が出てきます。それを最大限活かしながら様々な素材を少しづつずらしながら貼って行くことによって各室、壁、床、天井の境界がにじんで全体の一体感を出しています。
キッチンからみたダイニングとリビング
L字で素材を貼り分け、広いリビングの中にもいろいろな場をつくっています。
廊下を中心に回遊性のある既存プランを活かして白く明るくした廊下はこの家の動脈。左側には玄関、シュークローゼット、右側はリビング。
元はキッチンの置かれた個室を書斎コーナーへ変更。壁を取りガラス間仕切りにして廊下と一体感を出し自然光も入るように。
玄関ホール
コーナーに貼られた鏡が全身鏡になると同時に、境界がにじんで空間がどこまでも続くように感じられます。
白くまとめた水廻りにも鏡をまわして、広さと明るさを強く感じさせる空間としました。