これからー道と森の未来ー カミノ/クマノ展

ミエケンジンカイとして参加した「カミノ/クマノー聖なる場所へ」展におけるインスタレーション作品。

須川の地元の三重にある熊野古道が2014年に世界遺産登録10周年を迎え、三重県立美術館で地元出身のアーチスト5組を招いて記念の展覧会が開かれました。熊野古道は奥深い地にあるため三重県人でも訪れた事のない人が多く、その本来の価値が広く知られるには至っていないことをふまえ、私たちはインスタレーションによって来館者に興味を持ってもらい、熊野古道の現代的な価値を考えるきっかけとなることを目指しました。

現地を訪れ、地元の林業関係者へのインタビューを通して、神々しい森の風景はアニミズムの原始的な姿を残す宗教的な価値を持つと同時に、人間が森を管理し健全な姿を保つ努力を繰り返して来た結果であることを学びました。森のヒノキやスギは、林業家によって植え、育て、伐採、製材して流通させるという営みによって過去から現在へと伝えられて来たのです。

インスタレーションは、木々が伐採され切り株だけが残った風景を模しています。一見ショッキングな風景ですが、実際には育てた木を流通させ新たな苗木を植える場面で、森が健全に管理されている証なのです。美術館のロビー空間いっぱいに広げたヒノキチップの床の上にヒノキの切り株を並べ、エントランスを入るとヒノキの香りに満たされた空間に出会い、森と人との関わりに思いを馳せてもらう仕掛けとしました。

来館者は自由にチップの上を散策し、切り株に座り、展覧会の合間に寛ぐことができます。会期中に行った私たちのアーチストトーク(作品解説)や小学生向けの工作ワークショップも、インスタレーション自体を舞台にし、参加した皆さんに木との触れ合いを楽しんでもらいました。

  • 三重県産ヒノキ材によるインスタレーション
  • 展示場所 : 三重県立美術館
  • 寸法 : 1700.0cm×650.0cm
  • 展示期間 : 2014.9.20-2014.11.24
  • 撮影:後藤大次郎(アーチストトーク、ワークショップ写真を除く)
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